秘密と偶然の名
リアルの出来事を中心に、自作小説等を載せています。
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デネブの漫画その1
昨日予告した通り、デネブが書いた漫画じゃ。

古いPCにしかスキャナに対応させてなかったりして、取り込むのに中々手間取ったが。

一番面倒だったのが、画像の処理じゃな。

余白を削ろうとしたんじゃが、ペイントだと上手く出来なかったり、鏡写しの様に反転させねばならんようになってしまったが、肝心の反転が出来なかったり。

急遽画像編集のフリーソフトを落として、なんとか出来た。

無駄に1時間くらい要したな。

小説版を載せようかどうか迷ったが、取り敢えず漫画で出ている分だけは載せようと思う。興味があったらそちらもどうぞ。しかしメインはデネブの漫画だという事は忘れずに。
多少小説版と異なるしな。入っていない部分とかもあるし。んでは、どうぞ。
漫画1


漫画2


漫画3


漫画4


漫画5


漫画6






以下より小説版。



――離してくれ――

 そこは地獄であった。いや、いっそのこと地獄にでも行ったほうが、まだ此処より居心地が良いだろうと断言できるほどに、残酷で醜悪な場所だった。

――此処から出してくれ――

 聞えるのは悲鳴、悲鳴、悲鳴……耳を塞ぎたくなるほどに、痛々しい悲鳴。悲鳴の種類は様々だが、唯一言えるのが、全員が助けを求めているというだけ。

――何でも言う事を聞くから――

 ここに集められたのは、全員が10歳前後の子供だけ。それが男であろうが、女であろうが、『適性』があれば関係なく連れてこられた。それと同時に両親は殺され、帰る家も無くなってしまった。

――痛い、痛い、痛い、痛い――

 何度も何度も、薬を投与され、体を切り刻まれ、得体の知れない液体に浸され、頭がおかしくなりそうだった。現に自我が崩壊していた子供も、数え切れないほど居たのを覚えている。

――止めて、止めて、もう嫌――

 何人集められたのか。死ぬ事も出来ずに、体を弄り回されていく。このおぞましさだけは、生涯忘れる事は出来ないだろう。自分でありながら、体がそれ以外の何かに変えられて行く様な、そんな感覚なのだ。

――もう、殺して、お願いだから、殺して――

 一体何をしているのか、『適性』とは何なのか。連れてこられただけの子供に、解る事など何も無かった。ただひたすらに怖かった。そして、狂わしいほどに憎かった。

――殺して、殺して、殺して、殺して――

 此処から出られたら何処に行こうか。始めはそんな希望を語っていたりもした。だが、来る日も来る日も繰り返される苦痛に、いつしか希望を語る事すら出来なくなっていた。口から出るのは、絶望と悲鳴だけ。

――殺して、殺して、殺して……――

 ついには、自分自身も意識を失っていた。最後に思った事は、「死にたい」という絶望に満ちた願いだけ。


「……」
 瞼を開けると、凄惨(せいさん)なまでに惨(むご)たらしい光景を見ていたはずの目は、全く違う風景を映し出した。
 実用的で簡素な調度品が置かれ、中央に清潔感のあるベッドが並んでいる。ベッドの傍らには小さな花瓶に一輪の花が挿してあり、とても穏やかな空間だ。とても今まで見ていた場所と同じ場所だとは思えない。
 それもその筈。彼が今いる所は、平和な町に建てられた、堅牢そうな作りの宿屋なのである。所々老朽化してはいるが、倒壊しそうな雰囲気は無い。
 ようやく彼は、今まで見ていたのは単なる夢なのだと気付く。確かにあんな実験を受けた事は遠い昔にあったが、今は全く関係が無い。
「……ッつ……」
 取り合えずベッドから降りるために上半身を起こそうとすると、鈍い痛みが体の奥からせり上がって来る。呻(うめ)く様な声を出して、再び横になった。大人しくしている分には痛みは無いが、少しでも動くと痛むらしい。
 どうしようかと考えていると、部屋の外から誰かの足音が聞えてくる。その足音は部屋の前に止まると、ゆっくりとドアを開けて入ってきた。
 足音の主は、年の頃15歳前後といった風貌の少女だ。少年の顔を見ると、嬉しそうに微笑み、近づいてくる。
「アズ、起きたんだね。おはよう、気分はどう?」
 アズと呼ばれた少年は、少女の問いに対して、やや自嘲気味な笑みを浮かべた。
彼の名前はフェアズーフス・ペルゾーン。年の頃10代前半程度の、未熟さが残る体つきの少年である。名前が少々言い辛い為、彼のことは皆アズと呼ぶのだ。
「最悪だ。起き上がろうにも、体が痛くて動かない。しばらくはこのまま寝かせてくれ」
 アズにそう言われると、少女は「うん」と頷き、アズのベッドに腰掛けた。
 彼女の名前はユング・A(アムネス)・フラウ。程よく伸びた長髪を、リボンで一つに結った、可愛らしい容姿の少女である。
「ところで、今ここに居るのはユングだけか?他の二人はどうした」
 ユングが居るのは良いとして、もう二人ほど仲間が居るはずだ。片方は別に良いとしても、もう片方は自分をこんな状態にした張本人なのだ。現状報告もしなければならないし、もしかしたら鎮痛剤をもらえるかもしれない。
「アポテアとナーハはお出かけ中。調合の材料でも探してるんじゃないかのな」
 どちらもいないらしい。しばらくはこの状態が続くと思うと、陰鬱な気分になるアズであった。
「……ごめんね。私の為の薬だったんでしょ?アポテアは何も言わなかったけど、アズ、うなされてる時に凄く辛そうな寝言、言ってたよ。それ、記憶を呼び出す薬なんじゃないの?」
 痛みが走るため首が動かせないので、アズはユングの顔を見ることが出来ない。だがトーンが下がった声色は、とても悲しそうな声をしている。
「どうせ死にはしないさ。こんな体でも役に立つなら、使えるだけ使ったほうが良いだろ?君が気に病むことじゃない」
 アズが苦笑を含ませつつ答える。アポテアの薬の実験台になるのはいつもの事だし、ユングの記憶が戻る事は、自分にとっても願いなのである。
 このユングという少女。実は記憶喪失なのである。



取り敢えず此処まで。小説の方はもう少し続いているが、後はデネブ待ちという事にしてくれ。
コメント
この記事へのコメント
最初に言っておく!(笑)
携帯だと画像が小さくてよく読めない…(T-T)
今度見せて下さいm(__)m
2007/12/10(月) 15:47:53 | URL | 武琉 #-[ 編集]
では続いて言ってみる
わしの携帯だと普通に見れるぞ。容量が大きくて、表示されるまで少々時間かかるが。

それはさておき。

まあ元々PC用であって、携帯向けには作っておらんしのう。携帯版は飽く迄オマケ。
表示されんのは無理からぬ事なんじゃよな。

また近い内遊べると良いのう。その時にでも見せよう。
2007/12/11(火) 04:32:41 | URL | ベオース・フェオティール #nmxoCd6A[ 編集]
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