秘密と偶然の名
リアルの出来事を中心に、自作小説等を載せています。
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素顔の仮面 第3話『光の柱』 21
ひっさびさの小説更新。

最早前回いつ更新したか覚えてないな。

結構慎重に書こうと思ってる部分を進めているので、まあ結構放りながら書いてたからのう。

ゲームに突っ走ってたというのも勿論あるが。


さて、書くことも実際無いし、いつもの前口上行くかー。

前回と今回の間に空白があるので、場面が切り替わったと思ってくれ。
それ以前であるプロローグから第2話の『素顔の仮面』は、『その他作品へのリンク』の先にある『素顔の仮面』を参照。
















 ファルクを連れ、研究室へと入ったティンリーを迎えたのは、20人程度の研究者達だった。
 入った部屋は、元々3つだった部屋の壁をぶち抜いて作られたのではないか、と思うほど広い。しかし研究者達と医療用に使う様なベッドや、さまざまな器具が並べられているお陰か、随分と手狭に感じる。
 研究者達は各々何かを黙々とこなしており、その大半がティンリーたちの存在に気づいてない様だ。
「おお、来たかティンリー。長旅ご苦労。その娘が、例の力の持ち主だね」
 ティンリーが入ってきたことに気づいた人物の中で、真っ先に反応してきたのは、ティンリーより頭一つ分ほど背の高い、年老いた白髪の男性だ。大きく手を広げて、迎え入れるようなポーズをとってみせる。
「やっほーじーちゃん。元気そうだね~」
「当然だ。弟子のお前が毎回毎回発表をさぼるからな、儂が居ないと話が進まない」
 老人はそうして豪快に笑うと、ティンリーたちのところへ歩いてくる。
「それはさておき、ティンリーも元気そうでなによりだ」
 右腕を伸ばし、ティンリーの頭を強く撫でる。その姿は、やや歳が放れ過ぎてはいるが、本当の親子の様に見える。
「うん。あそーだ、じーちゃん。話は聞いてると思うんだけどさ」
「その娘は安易に触れるな、ということだろう? 報告書は読んでいる」
 ファルクに向き直ると、少しかがんで目線をあわせながら、笑みを浮かべて見せた。
「君がファルク君だね。儂はここの責任者だ、よろしく頼む。これから色々と君の事を調べなければならないんだ、協力してくれるかい?」
 安心させるように、優しく語り掛けながら、老人は握手を求めるように右手を差し出した。深々と皺が刻まれた、大きな手だ。
 だがファルクは、相変わらずの無表情で相手の手を眺めるだけで、何の反応も示さなかった。
「この人はあたしの師匠だよ。怖い人じゃないから安心してファルちゃん」
「ん……」
 ティンリーの発言により、一言だけ反応したファルクだったが、それ以上何も発せずに、その師匠の手をじっと見つめている。
「ふむ……」
 そんなファルクの様子を、厳しい目で眺める師匠。何かを探るような、いかにも研究者という顔は、やや怖くも見えるほどの冷たさがある。
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