秘密と偶然の名
リアルの出来事を中心に、自作小説等を載せています。
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板が……
夕食後、真っ暗な自分の部屋に入った。

PCの前に座るには、自分のベッドを越えなければ辿り着けない。

迂回できるほど広い部屋ではないし、そもそもベッドの上に乗れば良いだけなので特に気にせずベッドの上に乗る。

そして右足を枕元辺りに降ろした時の事じゃった。

――パキーンッ――

と、物凄く小気味良い音が響く。

何をどう考えてもそれは、何かを踏み抜いた音であり、そしてその瞬間何を踏んだのか思い立った。

調度その付近にあった電気のスイッチを点けて、自らが踏んだ場所を確認する。

そこには、普段わしが愛用している『板』が、綺麗なほど真っ二つになっている姿があった。

わしの板が……比較的大事にしている板なので、かなり凹んだ。



……さてさて、一体何故にそんな板ごときで凹んでいるのかというと。

この板はわしが小学生の頃に、図工の授業で渡されたものじゃ。

その板を切り、何かを作れという授業じゃったな。確か最初は小物入れを作る積りだった気がする。

じゃが基本的な設計ミスをしており、最後は適当に繋ぎ合わせて終わらせたので、材料の大部分が余ったんじゃよ。
その余り部分が、今話している板ということじゃ。

板はずっと、ほぼ使わず単なる障害物としてしか扱われていない学習机の本立てに飾られており、まあ色々あって数年前に引っ張り出した物じゃ。

当時は身体が小さかったので、比較的大きな板だったんじゃが、成長した今となってはそれほど大きいものには感じない。一番長い辺でも50センチは無いくらいの長さで、幅も15センチ程度じゃろうな。

じゃが何故か切り取られた形が、大きくした中華包丁のような形になっており、妙に握りやすい柄になる様な部分があった。

手持ち無沙汰なときは、何かを握っていると落ち着く性分なので、この板は手ごろに握っていられる兆度良い板だったというわけじゃ。

素振りしたいが外には出たくない、というときにこの板を軽く振るって気を紛らわせるという使い方もしているが。

そして面積もそこそこ広いので、WiiやPS3で使っているキーボードを、今使っているキーボードと同時に扱いたいという場合に、膝の上でキーボードを載せるために敷く為の板としても活用していた。

そのためこの板を、『キーボード板』などと呼んでいたしな。

もしくはちょっとしたテーブル代わりにもしたりと、何かと便利な板じゃった。


結構年季が入っているので、角は丸くなっているし色々汚れているんじゃよな。しょっちゅう握ってるし。

まあ縦に、しかもかなり綺麗に割れているので、握って振るう分には問題ない。むしろ軽量化されてより振りやすくなった感がある。抵抗が少なくなってなんか物足りないが。

まあ柄として使っていた部分はそのまま残っておるしな。出っ張った部分が見事に切り落とされたような形になっただけなんじゃが。
長さは変わらないが幅が無くなっただけじゃしのう。

少し安定はしなくなったが、今までどおりキーボード板としても使えなくは無さそうじゃ。


まあそれは良いんじゃが今まで使っていたのが割れた、というのは結構ショックじゃなー。


んー……振るうにはやっぱりちと軽いな。若干落ち着かぬ。
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