秘密と偶然の名
リアルの出来事を中心に、自作小説等を載せています。
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素顔の仮面 第3話『光の柱』 2
休み中に一回くらいは更新しないとな……10日くらい放ってたんじゃし。

第4話あたりから一気にシリアスになるので、神経使うなー。

一応第4話で書きたいことはまとまってるんじゃが、下手すると今までとは逆に量が減る可能性がある。最終的にどうなるかは分からんが。

……んな事言って、結局オーバーしましたとか言う可能性もあるしな。


さて、前口上行くか。
前回と今回の間に空白は無いので、そのまま繋がっていると思ってくれ。
それ以前、プロローグから第2話の『素顔の仮面』は『その他作品へのリンク』の先にある『素顔の仮面』を参照。




















「なあコルセス、こんな近くに川があるけど、雨とか降ったら大変なんじゃないのか?」
「ああ、安心しろ。雨の時は水門が閉じて遮断されんだよ。だから街に水が入らなくなる。ある程度濁流が収まるまで水は流れなくなるが、洪水に飲み込まれたりしねぇよ」
「なんかよくわからねーけど、やっぱスゲーな!」
 王都は山脈の麓に沿って作られている。少々寒い地域になので山には雪が積もり、積もった雪が解けて澄んだ水となり、川として流れてくるのだ。
 元はそれ故に水害に見舞われることが多く、人が住めるような場所ではなかったのだが、川に堅牢な水門をいくつも建造して問題を解決したのだ。
「大きな水門をいくつも作って維持してる辺り、裕福な王都って感じだよね~。お、あれ美味しそう。ねえファルちゃん、食べて見ない?」
 露店に出されている焼き菓子の横を通るや否や、ティンリーはファルクを連れて買い始めた。彼女たちはほぼ完全に観光モードだ。
「オレも食いてぇ!」
 そこにゲインも首を突っ込み、殆ど遊びに来ているような状況に見える。
「遠足じゃねぇっての。こっちは色々と心配させてっからな」
 急ぐわけでもないが、コルセスは早く軍にファルクを連れて行きたいのだ。報告のために先に向かわせた部下は、こちらの状況を知らないのである。自分だけ助かったのではと、気を揉んでいるかもしれない。
「大丈夫だよ。そういえば言ってなかったけど、郵馬で報告書を送ってもらってあるから、コルっちが私たちと行動して、無事に移動してるのはあっちも知ってる筈だよ。
そうでもなきゃ、ファルちゃんみたいな第一級危険分子なんて言われている子を放置なんて出来ないから、完全武装のお迎えが来てるでしょ」
 購入した焼き菓子を両手に持って笑みを浮かべながら、ティンリーは説明した。実は前もって状況の報告をしてあったのだが、コルセスに言うのを忘れていたらしい。
 郵馬というのは、コルセス達の国で使用されている郵便配達である。抱えられる程度の書状を、馬に乗って運ぶという簡単なものだ。
 一人が一気に目的地まで運ぶのではなく、中継点となる場所まで一気に馬を走らせる。そして中継点で荷物を託し、別の者が同じように運ぶのである。それなりに料金が掛かかり大きな街にしか通らないのが難点だが、王都に向けるなら問題は無い。
「お前な……そういうのは出発するときに言え。一ヶ月以上も忘れてんじゃねぇよ」
「ごめんごめん。ファルちゃんの動向に全意識向けてた頃だからさー。どうでも良いかと思って」
 などと笑い、右手の焼き菓子をほお張る。ゲインとファルクも、ティンリーに買って貰った焼き菓子を無言で食べている。
「どちらにせよ、早く到着したって報告しておかねぇと、あっちも首長くして待ってるだろうがよ」
「1ヶ月以上かかるのはあっちも分かってるんだしさ、今更数時間遅くなったって変わんないってば。あ、あれも美味しそう」
 ティンリーはもう少し買い食いを続けたいらしく、新たに何やら出店を見つけ、ゲインとファルクを連れて行ってしまう。
「……遅くなればなるだけ、報告書作成に取り掛かる時間が遅くなるだろがよ……今日中に簡易書類の提出くらい求められるに決まってんだし。仕方ねぇな……ったく」
 肩を落とし、気晴らしに一服でもしようかと思い懐に手を入れるコルセスだったが、調度切れていたらしい。
 がっくりと肩を落とし、近くに煙草を売っている場所が無いが見渡すのであった。
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